リップクリーム

2013-10-05

冬が近くなるたびにリップクリームを買うけど、特に今まで強いこだわりはなかった。メントールと香料が入ってないということだけが条件だった(寒くて乾燥して唇がガサガサなのに、その患部をスースーさせたい神経が分からない)。いつも適当に買って、適当に使った。だから今になってどうしてこんなにハッキリと気づいたのか分からないけど、ともかく去年買ったメンソレータムのリップクリームは最低だった。あるいは今年買ったニベアのリップが最高だったのかもしれない。

メンソレータムは定番なのに、どうしてこんなに使いづらいんだろう。まず、とにかく出したクリームが戻らなくなる。実際この写真を撮った後も戻らなかった。構造を見ると、たぶんクリームがケースにくっついてしまってるんだろう。戻らないときどうするかというと、唇で押し戻すしかない。まいった!どんどん潤っちゃうよ!

それから、ポケットの中でノブが回されて、クリームがキャップの中いっぱいまで出てるときがある。しかたなく唇で元に戻すと、戻しきれずに溢れたクリームが削れてケースの外側にくっつく。はあ。

これってスティックのりもそう。出せるけど戻らない。無理に戻すとベタベタする。作ってるヤツはこれ使ってるわけ?と聞きたくなる。使っても何にも思わないくらい鈍いの? それとも使いづらいのを承知で売るくらい不誠実なの? ひょっとしておれ以外の誰も気にしてないの? はあ。

一方で賢いのは今年買ったニベアのリップ。

先端をよく見るとケースが二重になってるのが見える(右)

これは外側のケースとは別に、内側にクリームを覆うもうひとつのケースがあるので、クリームと外側のケースはくっつかない。これって口紅と同じ構造かな? ともかく賢い。

もうひとつこっちのリップクリームが賢いのは、キャップをつけたままなら回してもクリームが出ないところ。構造上、クリームを出すためにはキャップを外す必要がある。言うまでもなくユーザは使うときキャップを外すし、しまうときキャップをつける。つまりユーザには何の不便も強いずに問題を解決している。デザイン!

この例がそうだったというだけで、べつにメンソレータムの全てのリップが使いづらくて、ニベアの全てのリップが賢くデザインされてるというわけではない。使うたびに不愉快にならないように、賢いデザインのリップを慎重に選びたい。