無印良品 デジタル時計・中
SEIKOが何年か前に発売したデジタル時計とほぼ同じものが無印から発売されたので買った。本当は同じシリーズのアナログ時計のほうを昔から欲しいと思ってたんだけれど、そっちは販売されていない。
結局こういうシンプルな時計はあまりない。だいたいはピカピカと装飾して、今日の日付や温度・湿度と表示できる情報は何でも表示したがる。
これは、ただ時計がそこにあるだけ。あるいは時計という概念を形にしたら自然とこうなった、というふうに見える。もちろん、やさしくカーブしたシルエットやバランスのとれた文字など細部へのこだわりが、それを支えているんだけど。
この時計の時と分の間の区切り(:)は毎秒点滅する。でも1秒というのは意外と短いらしく、しばらく見てると急かされているような気がしてくる。せっかく落ち着いた存在の時計なのに見つめていると落ち着かなくて残念だ。
もちろん、普通は時計をチラリと見るだけなので「見つめると落ち着かない、残念だ」というのはほとんど言いがかりだけど。
裏面のデザインには、特別に気が使われているわけではない。時刻合わせやアラームの設定もごく一般的で、そのおかげで分かりやすいと思う人もいるだろうけど、個人的にはよく分からない。1年後に説明書なしで時刻合わせできるかどうか、自信がない。
金属製のスタンドはわりと重量感があって安定する。でも壁掛けにすることにした。デジタル時計を壁掛けにすることに違和感があったけど、実際やってみるとなんてことなかった。
でもときどき、なんだかデジタルの表示を見ながら頭の中でアナログに変換している気がする。そんなときはやっぱりアナログ時計が恋しくなる。復活させてくれないかな、アナログ時計のシリーズも。