新聞を読むのは難しい
先月まで数ヶ月間、朝日新聞のデジタル版を購読していた。きっかけは、多分ネットで共有される面白そうな記事がほとんどが有料(ギフト機能もあるが)なことと、半分くらいは寄付のつもりもあったかもしれない。別に何か大きな出来事があったわけではないけれど、まあもういいかなと思って一旦解約した。
しばらく購読していて、実際面白いと感じる記事はたくさんあった。でも記事が多すぎるせいなのかなんなのか、かなり埋もれている気がして、それを見つけることは難しかった。ほとんどの記事は何かの事件の差分の0.1の情報を伝えるようなもので、全体の流れをずっと追っている人でなければ、というか少なくとも自分にはその意義の理解が難しいものばかりだと感じた。
じゃあ全体の流れはどうなってるの?と思っても、たとえばや兵庫県知事選やフジテレビの問題でも、それがまとまっているページはない。こういうきっかけがあってこの事件が世間に知られ、その事件にはこういう問題点がありました。その後こういう経緯で記者会見が開かれたが、それ自体にこういう問題があります。記者会見の個々の記事についてはこちらです。ない。
Wikipediaを読むのが楽しく感じることのできる一面は、何かの出来事の概要や経緯などがまとまっているからじゃないかと思うけど、そういう意味では、朝日新聞(やその他新聞社サイト)にそのつもりはなさそうだった。大事なのかもしれない差分の0.1はそこらじゅうに散らばっている一方で、それをつなぎ合わせて、それが重要であると思わせてくれることはない。すでに詳しい人がより詳しくなるだけで、そうでない人はあきらめてYouTubeやSNSでそれらしくて納得がいくと感じさせる情報を見る。もちろんそうする。